絶対に眠くならない日本史

〜短編諸説〜

弥生時代の流行語「たかがお米、されどお米」

      2016/05/22

縄文時代に別れを告げ、弥生時代へ突入した人々。中でもこの時代のキーワードと言えば「お米」でしょう。稲作の出現により、人々の生活が一変していきます。その日に食べる食料を日々調達していたところから、保存がきく世の中になっていくわけです。「おなかがすいたなぁ→一狩り行こうぜ」の縄文から、「おなかがすいたなぁ→倉庫を開けたら2分でご飯」の弥生へと変化していくんです。「たかがお米、されどお米」・・・この変化が弥生時代に旋風を巻き起こしていきます。

出典:http://www.satosyokuhin.co.jp/

まずは保存用の貯蔵庫をどうするかと頭をひねらせた人々は、風通しがよく、水害にも強い「高床式倉庫」を産み出します。そして「ネズミがうぜーな」と思った人々は、高床の「高」と「床」の間に板をかませて「ネズミ返し」なる、主婦の発明的な発想をするんです。さらに大きく変化していくのはここからです。稲作という共同作業の誕生により、これまで狩猟採集の個人戦だった世界から、団体戦的な生活サイクルが入り込んできます。すると徐々に各地域で集団生活が始まり、そこに指示を出す人間が誕生致します。

これがいわゆる「リーダー」です。人間の種類が「指示出し人間」と「指示待ち人間」に分かれていくわけです。そして、このリーダーの手腕ひとつで採れ高が大きく異なっていきます。そうなると当然「よりいいリーダーに従いてーよ」と、だんだん大きな団体を仕切るリーダーが現れていきますよね。そうして無数にあった集団が徐々に合併・拡大し、日本全土で100ほどの数になっていき、それぞれが「ここを国と呼ぼう!」「ワレ王なり!」とか言い出します。現代に言い換えたら「都道府県」的な分かれ方をしていったわけです。そしてその中のひとつに「邪馬台国」があり、みなさんご存じ「卑弥呼」が登場するわけですね。

出典:http://www.irasutoya.com/

出典:http://laughy.jp/

どうでしょう。この弥生時代はお米の流れさえ掴んでおけばだいたい見えてくるんですね。ちなみに受験なんかでよく扱われるもので言うと、100あったうちの九州の国(奴国)が「うちもデカくなったから、ぼちぼち外国との繋がりでも作っておくか」と中国へ挨拶しに行き、そこで「金印」をもらって帰ってきます。これが響きだけなんとなく大人も覚えている「かんのわのなのこくこう」と彫られた金印だったわけです。「漢委奴国王=奴国を漢の手下と認めましょう」みたいな意味合いですね。たかが米されど米。弥生はとにかく「米」をおさえましょう。ではまた次回。

出典:http://www.bell.jp/pancho/

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