絶対に眠くならない日本史

〜短編諸説〜

奈良時代に、悲劇の改名が行われていた。

      2016/05/30

相も変わらず歴史上のキラキラネームについてお話ししましょう。ウソかホントか、最近では「爆走蛇亜」と書いて「ばくそうじゃあ」という名のお子さんがいるそうで。頭文字Dもビックリです。「ばくそうじゃあ」て。レッツ&ゴーのラスボスにいそうなDQNネームでございます。これに関しては特に「じゃあ」の部分が怖い。「おらぁ!」みたいな感じの「じゃあ!」を名前に入れ込んでしまえというウルトラCな考え方、脱帽致します。この子の両親が日本で一番破天荒かもしれませんね。マタニティハイがなせる業、まさに爆誕といったところでしょうか。

出典:http://to-a.ru/AnEg9A

そんなわけで、今回紹介したい歴史上のキラキラネームはこちら。

「和気広虫」

読み方わかりますか?これで「わけのひろむし」さんと言うんですね。奈良時代の偉い方。ひろむし。うん、まあ変わった名前です。

出典:http://www.irasutoya.com/

「そこまで変じゃないと思うけど…」

うん、まあ男ならね。

「え?」

そう、この方女子なんです。ひろむしは女子です。

「え、ひろむしは女子なの?」

そうだよ、ひろむしは、女子なんだ。

「むし、かぁ…」

うん、女なのに「むし」なんだ。

出典:http://www.irasutoya.com/

こちらの方は奈良時代の女官でして、後に出家して尼さんにもなっていく偉い女子のお方。でも、広虫は出家して勤めに励む日々の中で、ちょっとしたヘマをしてしまいます。というのも勅使<ちょくし>といって伝令みたいな仕事を任じられたんだけど、どうしても体調が悪くて行けそうにないからと、代わりに弟の清麻呂にお願いしたところ、それが教えに反するということで大目玉を食らうのです。その罰が、還俗(僧から俗人に戻ること)と流罪(遠い土地へ飛ばされること)と改名でした。

「え!改名?」

そうだよ。

「そしたら、罰則ついでに「虫」とお別れするチャンスではあるんだね!」

うんうん、チャンスではあったよね。

「あった、よね…?」

改名後の名前がこちら。

「狭虫」

「え、もしかして…」

そうだよ。「ひろむし」は「せまむし」に改名させられたんだよ。

「せまむし…」

うん、残念だよね。

「虫残し…」

そうだね、虫残しだね。でもこれには諸説あるみたいで「広虫」残しパターンだった可能性もあるみたいなんだ。

「そっちはどんな感じなの?」

「広虫売」と書いて「ひろむしめ」だよ。

「え…「め」って」

勢いみたいなもんだよ。「爆走蛇亜」の「じゃあ」みたいなもんさ。

「…残念だね」

ついでに弟も一緒に改名させられたんだよ。

「弟って?」

清麻呂さ。清麻呂の改名後の名前がこれだよ。

「穢麻呂」

「これなんて読むの?」

「きたなまろ」だよ。

「え?」

「きたなまろ」。「きたな」い「まろ」で「きたなまろ」だよ。

「…上の人を怒らすと怖いね」

そうだよ。気をつけて生きていこうね。また次回。

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